高齢者の場合、加齢や病気などが原因で嚥下(えんげ)機能が低下することがあります。
嚥下(えんげ)機能とは、口の中の食べものを飲み込み、胃へ送る機能のことです。
そして、口の中の食べものを飲み込む「嚥下」の機能が弱り、食べものをスムーズに胃に送れなくなった状態を「嚥下(えんげ)障害」とも言います。
〈嚥下障害の原因について〉
・加齢にともなう「食べる機能」の低下
・脳梗塞や脳出血といった脳血管障害
・神経や筋肉の病気
・認知症、パーキンソン病や、病気による筋力低下(サルコペニア)など
お薬の服薬については以下のような対応があります。
【粉薬の場合】
・粉薬に、ごく少量の水やぬるま湯を加えてペースト状にして口に入れ、水やぬるま湯を飲んで服用する。
・飲み残さない程度の量の水やぬるま湯に溶かして服用する。
【錠剤の場合】
・粉末状に砕いてから、粉薬の対応と同じように服用する。
・ゼリー、プリンなど、食べ物に混ぜて服用する。
※市販の服薬ゼリーには、お子様向けだけでなく高齢者向けのものもあります。
またお薬によっては、混ぜてはいけないものや、砕いてはいけないものもあります。
まずは患者さんの状態を医師や薬剤師に相談し、何となら混ぜていいのか、どういう形状のお薬が良いのかなど、確認したうえでご対応をしてください。