お母さんの健康状態によって、どうしても授乳中にくすりを服用しなければならない場合があると思います。
医師・薬剤師は、母乳に移行しない・しにくい薬、あるいは移行しても影響の少ない薬を選んで処方します。その中でお母さんの治療を優先し、薬を服用する間はやむをえず授乳を一時中止いただく場合もありますので、まずは医師・薬剤師へご相談ください。
また、薬を服用している時は、授乳後に赤ちゃんの様子を観察しましょう。
もし、母乳を飲まなくなったり、いつもと違う様子に気づいたときは、以後の授乳をやめて、すぐに医療機関を受診しましょう。
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赤ちゃんに薬を飲ませる良い方法があれば教えてください。
《 粉薬の場合 》
1 ペースト状にして飲ませます
粉薬を小さな容器に出して、ごく少量の水やぬるま湯を加えてペースト状にねります。
ペースト状になった薬を清潔な指の腹でとり、赤ちゃんの上あごにすりつけて、そのあと水やぬるま湯を飲ませましょう。
2 水などに溶かして飲ませます
飲み残さない程度の量の水やぬるま湯に溶かして飲ませます。
ただし苦みで全部飲まなくなることもあるので、溶かす量には気をつけましょう。
3 食べ物に混ぜて飲ませます
ジャム、ゼリー、ヨーグルト、プリンなど、子どもが好きな食べ物に混ぜて飲ませることもできます。その中でも、甘いものや少し冷たいものが飲ませやすいようです。
ただし、たくさんの量に混ぜてしまうと薬を飲みきれないことがあるので、一度に飲める量の中に混ぜましょう。
また、薬によっては混ぜると苦みが増すものがあるので、何となら混ぜていいのか、事前に薬剤師に確認しておきましょう。
診察してもらった症状が軽減してきた場合、自分の判断でお薬を飲むことを止めても問題ないでしょうか?
病気の種類や症状によって、飲むことを止めると病状が悪化する場合もあります。
症状に変化がでた場合、改めて皆さまの状況に応じた判断をさせていただきますのでまずは医師・薬剤師へご相談ください。
食事の時間が不規則です。それでも「食後」に飲む薬は、食事をしてから飲んだ方がよいでしょうか?
食後に飲まないと十分な効果が出ないお薬や、食事をしない場合は飲んではいけないお薬があります。
食事時間が不規則な場合は、等間隔の時間を決めて飲む方が良い場合もあります。
まずは薬剤師にご相談ください。
飲みにくい錠剤は、砕いて粉状にして服用しても大丈夫ですか?
錠剤には、砕いても飲んでも効果に影響がないものと砕いてはいけないものがあります。
砕いても効果に影響のない薬は、医師の承認うえ、薬局で粉状にすることもできます。
砕いてはいけない薬でも、同じ成分の粉薬など変更を検討することができます。
飲み込みにくさを感じたら、まずは薬剤師にご相談ください。
自分に処方された薬を、他の同じ症状の人に分けてあげても大丈夫ですか?
たとえ家族であっても、他の人に薬をあげることは全くお勧めできません。
医師が診察して処方した薬は、診察を受けた人に合わせて処方されます。
同じ症状でも、処方される薬の種類や量は人によって違いますし、場合によっては副作用が現れる可能性もありますので、薬は絶対に譲ったりせず、きちんと病院で処方してもらうようにしてください。
薬だけほしい時に、直接調剤薬局へ行って、薬をもらうことはできますか?
薬剤師は、医師の診断の結果、症状に応じて出された処方せんに基づき調剤しますので、その都度受診し処方せんを発行してもらわなければ調剤できません。
食前や食後など、服薬時間の指示は守らないとダメですか?
食前・食間・食後には、それぞれ意味があり、食事によって変化する胃の状態に合わせて服用時間が決められています。
また、これ以外にも食直前(食事の直前)や食直後(食事のすぐ後)、就寝前、もっと厳密に何時と何時など医師が指定する薬もあります。いずれにしても正しい飲み方をしないと効果がでなかったり、副作用が現れたりすることがありますので、決められた服用時間を守りましょう。
何かわからないこと、不安なことがあるときには自己判断で服用時間を変えたりせずに、医師・薬剤師に相談しましょう。
「冷湿布」と「温湿布」はどう使い分ければよいですか?
冷湿布は患部をひんやり冷たくし、温湿布は患部をポカポカと温かく感じさせる治療法です。
冷湿布には貼ったときに冷たく感じるハッカの成分が入っており、温湿布には唐辛子の成分であるカプサイシンなどが入っているために温かく感じます。
患部に働きかけて痛みを抑えるのは、湿布に含まれる消炎鎮痛剤の成分によるものです。
冷湿布と温湿布の使い分けに関しては、「患部に当てたときに気持ちよく感じる方を使えばいい」という程度で、整形外科的に厳密な使い分けがあるわけではないようです。
薬を飲む時は水以外のもので飲んでも良いの?
水には薬を飲みやすくする役割と、体内で溶かして吸収されやすい状態にする働きがあります。
服用後、胃の中でできるだけ早く薬を溶かす必要がありますので、コップ一杯程度の水で飲みましょう。
水なしでの服用は、薬が溶けにくいだけではなく、薬が食道や胃壁に付着して潰瘍の原因になることがあるので注意が必要です。
また、高濃度のカルシウムやマグネシウムを含むスポーツドリンクやミネラルウオーターなどの「硬水」は、薬成分などと相互作用を起こすことがあります。カルシウムを多く含む牛乳や酸性飲料(コーラ、コーヒーなど)と一緒に飲むことも避けた方が良いでしょう。
アルコール類で薬を飲むことは、もちろん絶対にやめましょう。