ウィルス感染症の予防として対処法があれば教えてください。

感染の仕方はウィルスや症状のよって異なりますが、手洗いやマスク着用などが基本的な予防策として挙げられます。そして普段から十分な睡眠とバランスの良い食事で、免疫力を高めることを心がけてください。
 また空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使用し適切な湿度環境(50~60%)を保ちましょう。

インフルエンザの効果的な予防策がありましたら教えてください。

インフルエンザの完全な予防策はありません。
日常生活の中でインフルエンザを予防するポイントとして
・適度な温度湿度を保つ。
 ※インフルエンザウイルスは低温で湿度が低く乾燥している環境を好むため、加湿器などで室内の湿度を50~60%に保つ。
・マスクを着用する。
・外出後の消毒・手洗い。
・体力をつけ抵抗力を高めること。
・人ごみを避け、ウイルスに接触する機会を減らす。
以上があげられます。
消毒には、加熱(80度、10分間以上)、塩素系消毒液、70%以上のアルコール消毒がいずれも有効とされています。
手洗いは石鹸と流水で洗い流すことが大切です。その後アルコール消毒剤を使用しましょう。
以上内容を踏まえて普段からウイルスが体内に入るのを防ぐようにしましょう。

お薬手帳を何冊か持っているのですが、問題ないでしょうか?

お薬手帳は、患者さまご自身の記録を残すための手帳です。
医師や薬剤師は、お薬手帳の情報から重複投与や相互作用、アレルギー歴などを確認して、お薬を安全・適正に処方、調剤を行います。
お薬手帳が複数冊に分かれてしまうと、お薬の情報が分散してしまい、医師や薬剤師に正確な情報が伝わらなくなります。
もし、忘れるたびに新しく作ってもらっている方や、医療機関、薬局ごとに分けて使っている方は、一冊にまとめて使用しましょう。
震災の際、お薬手帳を持っていた方は、ご自身が服用している薬をすぐに把握することができ大変役立ちました。万が一に備え、お薬手帳は持ち歩くようにしましょう。

赤ちゃんのお薬は少ない日数分でもらうケースが多いですが、なぜですか?

赤ちゃんの病気は症状がわかりにくい場合があります。すぐ良くなることもあれば、数日薬を飲ませても症状が改善しない場合もあります。
また更に悪化するようなら、別の薬で治療する必要があります。そのようなことを配慮して、少ない日数分のお薬を処方するケースが多いのです。

処方されたお薬を使い終えてもまだ何らかの症状が残っている場合や、処方されたお薬を使っていても症状が悪化する場合は、再受診し医師・薬剤師にご相談ください。

子どもが目薬(点眼薬)をさす時に怖がって目を閉じてしまいます。良い方法はありませんか?

まず目薬をさす前に眼に雑菌が入らないように、十分に手を洗いましょう。そして清潔な布などで、お子さんの目の周りを拭いてきれいにします。
お子さんの頭を大人の膝の上に乗せるようにして、あおむけに寝転ばせます。目薬をさす方の目の下まぶたをさげ、下まぶたの裏側(粘膜の部分)に目薬を垂らしましょう。
もし膝の上に頭を乗せるのをお子さんが嫌がる場合には、両足の太ももで子供の頭をはさみ、頭部をしっかり固定しましょう。
また上記の場合でも、目を開くのを怖がって中々上手くさせない時は、お子さんが目を閉じ、目頭のところへ目薬を垂らします。そっとまぶたを開き液体が目に入り込めば完了です。

子どもに坐薬を使う時、すぐに薬が出てきてしまいます。どうしたら良いですか?

坐薬の先端を少し水でぬらしたり、ベビーオイルをつけたり、手で温めたりすると入れやすくなります。入れた後は、オムツ・下着の上から肛門をしばらく手で抑えてください。坐薬によって溶ける温度が違いますが、3~5分くらいが目安です。
また入れてすぐ出てきてしまって、まだ坐薬が指で持てる状態のときは、そのまま再度入れ直してください。
ただし、入れてからしばらくしてから出てきて座薬の先が少し溶けている状態の場合、腸から一部吸収されている可能性があります。その場合は入れ直さないで、しばらく様子をみてください。

処方せんがなくても、お薬を出してもらうことは出来ますか?

薬局や薬剤師は処方せんがなければ、処方せん記載のお薬をお渡しすることは出来ません。
処方せんは医師が患者さんを診察し、その結果や症状をもとに発行しており、その都度、医師の診察を受けて、処方せんを発行してもらう必要があります。
また、処方せんを紛失してしまった場合は、再発行をしてもらう必要があります。その際は受診した医療機関にお問い合わせください。
処方せんには期限があり、発行日から4日以内ですので、十分に注意してください。

粉薬を飲むのが苦手です。飲みやすくする方法はありますか?

粉薬が苦手な人の場合、オブラートに包んでの服用や、漢方薬では白湯に溶かして服用することもあります。
お子様の場合、ミルクやご飯と混ぜてしまうとミルクやご飯が嫌いになってしまう可能性もありますので混ぜないようにしてください。
またジュースは成分によって味が大きく変化する場合もありますので医師・薬剤師にご相談ください。
粉薬が苦手な場合でも、種類によっては同じ成分で錠剤やカプセル、シロップなど形状の違うお薬に医師と相談して変更できることもあります。
まずは医師・薬剤師にご相談ください。

お薬の服用時間の目安を教えてください。

服用時間は主に食前、食後、食間、就寝前などがあります。
食前は食事の約30分前。食後は食事の後30分以内。食間は食事の2時間後。就寝前はお休みになる30分以内です。
病院や調剤薬局で処方してもらった薬の場合は、薬剤師から説明もあります。
薬の十分な効果を得るため服用する時間は守りましょう。

処方された薬が症状改善や飲み忘れにより余りました。また同じような症状が出た時のために残しておいても大丈夫ですか?

本来は医師の診察のもと処方された薬ですので、余った薬は保管せず処分してください。処分は処方された病院や薬局にお持ちいただくことをおすすめします。ただし、症状が良くなり薬の服用を中止する場合はご自身で判断せず、医師・薬剤師へご相談ください。
また、いつも飲んでいる薬が余っている場合は、薬剤師が薬の状況を確認し、改めて処方日数の調整など医師に連絡するなどの対応をいたしますので、薬局へお持ちいただくか、薬剤師へ相談してください。