ポリファーマシーについて教えてください。

ポリファーマシーとは、「poly(複数)」+「pharmacy(調剤)」からなる言葉で、多くの薬を服用することにより副作用などの悪影響が起きている状態を指します。
仮に多くの医薬品を使用していても、患者さんの治療や健康管理に必要な場合は、ポリファーマシーの該当にはなりません。ただ、少ない医薬品を使用していて、医薬品同士の相互作用が疑われる場合、同じ成分の医薬品が重複している場合、使用する理由が明確ではない医薬品が含まれいる場合などは、ポリファーマシーの可能性があります。つまり、ポリファーマシーとは、薬の多少で判断される状態ではなく、様々な要因によって「必要以上の医薬品を使用している状態」が該当となります。
ポリファーマシーを予防する際は、ご自身の判断ではなく、まずは医師・薬剤師にを相談してください。減らせる薬があるかどうかの判断や飲み方を工夫したり配合剤に変更したり、身体への負担が少ない薬への変更提案等をさせていただきます。
また、お薬手帳の使用やかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師制度を活用していただくことで、使用しているお薬についてより具体的に情報共有することができますので、ポリファーマシーの解決につながります。
メディカルファイブでも、かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師の取り組みを積極的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。

点耳薬の正しい使い方を教えてください。

点耳薬をさす前に、医師・薬剤師の指示のもと綿棒や脱脂綿で耳の外側の汚れや耳の中の分泌物を取り除いたあと、手をしっかりせっけんで洗いましょう。
点耳薬をしばらく手で握り、体温と同じぐらいに温めてから使いましょう。冷たい点耳薬を耳にさしてしまうと、めまいを起こす事があります。
点耳薬をさす時は、容器の先端が直接耳に触れないように注意しましょう。薬をさす耳を上にして、横向きになり、外耳道の入口が水平になるようにします。そして師耳たぶを軽く引っ張りながら、耳の壁に沿うようにそっと流します。
点耳薬をさしたあとは、耳たぶをまわすように軽く引っ張ってなじませてください。そして薬の効果を高めるため、すぐに起き上がらず、その体勢を保つようにしてください。
(点耳:約2~3分、耳浴:約10分を目安にしてください)
目安時間を保ったあとは、清潔なガーゼやティッシュなどを耳に当てて、外に流れ出た薬液を拭きとってください。
また点耳薬の保管方法や使用量については医師・薬剤師の指導に基づいてご対応ください。

湿布薬にはパップとテープがありますが、どのような違いがありますか?

一般的に湿布薬は形の違いでパップ剤とテープ剤に分かれます。
パップ剤は白い厚手の湿布です。水分を多く含むのが特徴で、冷却効果があるため急性の痛みに効果的です。種類によっては皮膚への密着度がテープ製剤に比べると低く、剥がれやすさもあります。
テープ剤は薄く肌色の湿布です。パップ剤にくらべてピタッと貼ることができるのでよく動く関節や筋肉に貼っても剥がれ落ちる心配がほとんどありません。そのため慢性的な痛みでも使いやすいです。ただし、皮膚への密着度が高いためかぶれや蒸れといった皮膚への負担が多くなります。
形以外にも、成分によって湿布薬はいくつもの種類に分けられます。
症状によって使い分けしますので、詳しくは医師、薬剤師にご相談ください。

「消毒」「除菌」「殺菌」「滅菌」の違いを教えてください。

「消毒」は、菌やウイルスを無毒化すること、「除菌」は、菌やウイルスの数を減らすこと、「殺菌」は菌やウイルスを殺すこと、「滅菌」は有害・無害を問わず、すべての菌(微生物やウイルス含む)を死滅・除去することです。
強さは滅菌>殺菌>消毒>除菌となります。

「消毒」は、“薬機法”という医薬品や医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づき、厚生労働大臣が品質・有効性・安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」の製品に記されています。
なお、「医薬品・医薬部外品」の「消毒剤」であっても、それ以外の「除菌剤」であっても、全ての菌やウイルスに効果があるわけではありません。
また、手指など人体に使用する場合は、品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品・医薬部外品」を使用しましょう。そして、その他の消毒剤・除菌剤を購入・使用する場合は、使用方法、有効成分、濃度、使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えましょう。

現在、「消毒」や「除菌」の効果をうたう様々な製品が出回っていますが、目的にあった製品を、正しく選び、正しい方法で使用しましょう。

厚生労働省のホームページでも記載がありますので、こちらもご参考にしてください。

夏バテの対策や予防について教えてください。

規則正しい生活のもと、食事、運動、睡眠のバランスが大切です。
食事に関しましては、1日3回、規則的に食事をとり、冷たい食べ物や飲み物はとりすぎないように注意し、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルがとれる栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。
疲労回復にはビタミンB1が役立ちます。ビタミンB1は豚肉やレバー、うなぎや大豆などに多く含まれています。
夏の緑黄色野菜にも、ビタミンB1・B2、ビタミンC、カロチンや、鉄、カルシウムなどのミネラルが多く含まれています。
そして、水分補給も気にかけましょう。飲み物は胃腸を冷やす冷たい物ばかりではなく、温かいお茶などで補給するものよいでしょう。
そして適度な有酸素運動と、しっかりと睡眠時間の確保をしてください。
また冷房設定も注意してください。体温調節は、交感神経・副交感神経のバランスによって保たれています。
しかし、温度差が大きい環境では、この神経のバランスが壊れてしまいます。冷房の設定は、外気温との差が、5℃以下を目安としましょう。

「新しい生活様式」が示され、マスク着用による熱中症のリスクが高まると聞きました。予防・対策について教えてください。

高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、心拍数や呼吸数、体感温度が上昇するなど、マスクを着用していない場合と比べて身体に負担がかかるおそれがあります。
そのため熱中症のリスクが高くなる可能性があるので、周囲の人と十分な距離(少なくとも2m以上)が保てる状況では、マスクを一時的にはずして休憩するなど体調を整えるようにしましょう。
またマスクを着用する場合には、激しい作業や運動は出来るだけ避けること、そしてのどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。
外出する際は気温の高い日や時間帯を避け、涼しい服装で出かけることを心がけましょう。
「新しい生活様式」では、定時(毎朝など)の体温測定、健康チェックが示されています。これらは、熱中症予防にも有効です。
ご自身の身体を知り健康管理を行うことで、発熱に早く気づくこともできます。
また、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。

※環境省・厚生労働省作成の令和2年度の熱中症予防行動リーフレットPDFはコチラ

マスクの正しい使用方法を教えてください。

マスクを使用するうえで、基本的に気を付けていただきたい点としては以下のとおりです。

・マスクをつける前に、しっかりと手を洗いましょう。
・マスクの鼻にあたる部分を、キチンと鼻の形合わせて隙間が無いようにフィットさせましょう。
・鼻、口、あごを覆うようにしましょう。(特に鼻と口の両方を確実に覆うようにしましょう。)
・覆った部分を手で押さえつつ、ゴムひもで耳にしっかり固定し、フィットするように装着しましょう。
※マスクの使用中・使用後は、マスクの表面に触れないようにしましょう。
また使い捨てマスク(不織布マスクなど)を捨てる時はビニール袋などに入れて口を閉じたうえで処分してください。

またマスクの種類やメーカーによって付け方が異なる場合があります。
特に不織布マスクには上下・表裏があります。商品パッケージをご覧いただき正しい装着をしましょう。
それ以外のマスクにおいても商品説明に準じた使用方法でご対応ください。

厚生労働省のYouTubeサイトに正しいマスクのつけ方を動画で説明をしておりますのでこちらもご参考にしてください。
(アクセスすると動画が再生します。通信環境をご確認のうえクリックしてください。)

病院や薬局に行かなくてもお薬の受け取りが可能とききましたが?

新型コロナウイルスの感染症対策の特例措置の一環として、一定の条件下のもと、薬局に行かなくてもお薬の受け取りが自宅で可能となりました。
医師が「電話や情報通信機器を用いた診療により診断や処方が医学的に可能である」と判断した場合には、医師の責任下のもとでオンラインでの対応、お薬の処方が可能となっています。
(一部のお薬においては処方できない場合もありますので、医師・薬剤師にご確認ください。)
基本的な流れとして、医療機関へ連絡していただき、FAXなどで薬局へ処方せんを送ってもらいます。薬局では、薬剤師が患者さまの処方せんの内容に問題ないか判断し、薬局でお薬の準備を行います。そして、お薬の確認や準備が整い次第、お手元に確実にお薬が届く方法を患者さまと確認のうえ薬局からお薬を配送させていただきます。(配送料がかかる可能性があります。)
当グループでは全ての薬局で対応できますが、医療機関では対応していない場合もございますので予めご確認ください。
また、当グループの薬局ではLINEにて処方せんを事前に受付けることも可能です。配達することも可能ですので気軽にご相談ください。

咳エチケットとは何ですか?

咳やくしゃみをするときに、飛沫(しぶき)は2mほど飛ぶと言われております。
インフルエンザをはじめとした感染症などは、咳やくしゃみの飛沫により他人に病気をうつす可能性があります。また、せきやくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、そのドアノブなどを介して他の人に病気をうつす可能性があります。
「咳エチケット」は、これらの感染症を他人に感染させないために、個人が咳・くしゃみをする際は人に向けて発しないようにすること、またマスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。
特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。

免疫力を高めるために、食事について具体的にどのように気を付けたらよいですか?

免疫力を高めるのに効果的な栄養素がいくつかあります。

・タンパク質:免疫細胞の主成分です。
 食材:肉類、魚介類、卵、大豆製品など

・ビタミンA:ウィルスの侵入を防ぐ粘膜を作る際に重要な働きをしてくれます。
 食材:卵、レバー、ほうれんそう、ニンジンなど

・ビタミンC:白血球の働きを強化し、免疫力を高めてくれます。
 食材:キウイ、じゃがいも、ブロッコリーなど

また、腸内環境を整えることも大切です。腸内の善玉菌を増やす食生活も心掛けてください。
ヨーグルト、みそ、納豆、ぬか漬け、塩麹などの発酵食品を摂取しましょう。他にも、ニンニクやネギなどに含まれるアリシン、シイタケやエリンギなどのキノコ類も免疫力を高めてくれる食材です。

重要なことは、毎日規則正しく食事をとることです。
上記の食材を日々の食事に取り入れるようにしてみてください。