食後に飲まないと十分な効果が出ないお薬や、食事をしない場合は飲んではいけないお薬があります。
食事時間が不規則な場合は、等間隔の時間を決めて飲む方が良い場合もあります。
まずは薬剤師にご相談ください。
投稿者: mediwp5cal
飲みにくい錠剤は、砕いて粉状にして服用しても大丈夫ですか?
錠剤には、砕いても飲んでも効果に影響がないものと砕いてはいけないものがあります。
砕いても効果に影響のない薬は、医師の承認うえ、薬局で粉状にすることもできます。
砕いてはいけない薬でも、同じ成分の粉薬など変更を検討することができます。
飲み込みにくさを感じたら、まずは薬剤師にご相談ください。
自分に処方された薬を、他の同じ症状の人に分けてあげても大丈夫ですか?
たとえ家族であっても、他の人に薬をあげることは全くお勧めできません。
医師が診察して処方した薬は、診察を受けた人に合わせて処方されます。
同じ症状でも、処方される薬の種類や量は人によって違いますし、場合によっては副作用が現れる可能性もありますので、薬は絶対に譲ったりせず、きちんと病院で処方してもらうようにしてください。
薬だけほしい時に、直接調剤薬局へ行って、薬をもらうことはできますか?
薬剤師は、医師の診断の結果、症状に応じて出された処方せんに基づき調剤しますので、その都度受診し処方せんを発行してもらわなければ調剤できません。
食前や食後など、服薬時間の指示は守らないとダメですか?
食前・食間・食後には、それぞれ意味があり、食事によって変化する胃の状態に合わせて服用時間が決められています。
また、これ以外にも食直前(食事の直前)や食直後(食事のすぐ後)、就寝前、もっと厳密に何時と何時など医師が指定する薬もあります。いずれにしても正しい飲み方をしないと効果がでなかったり、副作用が現れたりすることがありますので、決められた服用時間を守りましょう。
何かわからないこと、不安なことがあるときには自己判断で服用時間を変えたりせずに、医師・薬剤師に相談しましょう。
「冷湿布」と「温湿布」はどう使い分ければよいですか?
冷湿布は患部をひんやり冷たくし、温湿布は患部をポカポカと温かく感じさせる治療法です。
冷湿布には貼ったときに冷たく感じるハッカの成分が入っており、温湿布には唐辛子の成分であるカプサイシンなどが入っているために温かく感じます。
患部に働きかけて痛みを抑えるのは、湿布に含まれる消炎鎮痛剤の成分によるものです。
冷湿布と温湿布の使い分けに関しては、「患部に当てたときに気持ちよく感じる方を使えばいい」という程度で、整形外科的に厳密な使い分けがあるわけではないようです。
薬を飲む時は水以外のもので飲んでも良いの?
水には薬を飲みやすくする役割と、体内で溶かして吸収されやすい状態にする働きがあります。
服用後、胃の中でできるだけ早く薬を溶かす必要がありますので、コップ一杯程度の水で飲みましょう。
水なしでの服用は、薬が溶けにくいだけではなく、薬が食道や胃壁に付着して潰瘍の原因になることがあるので注意が必要です。
また、高濃度のカルシウムやマグネシウムを含むスポーツドリンクやミネラルウオーターなどの「硬水」は、薬成分などと相互作用を起こすことがあります。カルシウムを多く含む牛乳や酸性飲料(コーラ、コーヒーなど)と一緒に飲むことも避けた方が良いでしょう。
アルコール類で薬を飲むことは、もちろん絶対にやめましょう。
薬局で処方してもらった費用は医療費控除の対象になりますか?
薬局で処方してもらい支払った費用も、病院やクリニックなどに支払った医療費と同様に医療費控除の対象になります。
処方したお薬を渡す時、患者負担金がある場合は領収書をお渡ししていますので、大切に保管しておいてください。
お薬の保管方法を教えてください。
基本的には高温、日光、湿気を避けて、乳幼児や小児の手の届かない場所に保管してください。さらに、お薬によっては保管方法が異なったり、使用期限が定められている場合があるので、しっかり確認することが大切です。
坐薬や液剤・水薬、または「冷所保管」するよう指示されたお薬は、乾燥していて、光が当たらず、冷たい場所に保管することになっており、冷蔵庫は最適な場所といえます。
目薬の保管は、使用期限の指定がないものは開封後およそ1ヶ月を目安にしてください。使用期限の指定があるものはそれに従ってください。(使い方によるので一概には言えません。薬剤師に確認してください。)
そのほか暗所保存のものなど、特殊な保管方法のお薬もありますので、薬剤師の説明をよく聞いてください。
処方されたお薬は、その時の患者様の症状にあったお薬です。
同じ症状だからといって、時が経ってからまた飲んだり、他の人にあげたりするのはやめましょう。
そして誤用を避けるために、内服薬と外用薬を区別して保管することもポイントです。
研修認定薬剤師とはどのような薬剤師ですか?
認定薬剤師とは、研修認定薬剤師制度のもと、良質の薬剤師業務を遂行するために認定された薬剤師です。認定された薬剤師には公益財団法人 日本薬剤師研修センターより、認定薬剤師証が発行されます。
現在の日本では、医療保険制度の改革などの社会環境の変化に伴い、薬剤師には従来より高い資質が求められています。その中で、薬剤師としての知識を深めることに励み、認定されたことにより、他の医療従事者や患者様からの信頼を高め、常に時代に即した薬学的ケアを行える薬剤師であることを示すことができます。