脱水の症状がでた場合、どのように対応したらよいですか?

軽度の脱水の場合は、口から補う方法(経口投与)で対処できます。
経口投与での対処法としては、嘔吐や下痢、発熱によって失われた体内の電解質や水分を、塩分と糖分が適切な割合で混ざった飲料(経口補水液)で速やかに補う「経口補水療法」があります。
経口補水液の塩分と糖分のバランスは点滴に使われる輸液とほぼ同じなので、弱った体に負担をかけないよう、冷やさずに少量ずつゆっくり時間をかけて飲むようにしてください。
経口補水液の主な働きは水分と電解質の補給なので、補水液使用後は様子をみながら栄養分も摂ることも大切です。
なお、電解質異常を伴うと思われる場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

また、経口補水液は薬ではありませんが、体への影響が大きいので使用する際は注意が必要です。
高濃度のナトリウムイオンが入っている経口補水液は、薬などでコントロールされている電解質のバランスを乱してしまう可能性があるので、心臓、腎臓、血圧などの病気で塩分の摂取を制限している時や現在薬を服用している場合は、医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。

今服用している薬をジェネリック医薬品に変更できますか?

ジェネリック医薬品への変更を希望される場合は、かかりつけの医師や調剤薬局の薬剤師にご相談ください。(特許期間中等の理由から、ジェネリック医薬品が未発売の場合もあります)
病院から発行される処方せんに「変更不可」の指示がなければ、薬局でジェネリック医薬品に変更できます。

解熱の座薬を使用しましたが、熱が下がりません。
再度使う場合はどのくらい時間を空けたらよいですか?

再度使う場合は6時間は空けてご使用ください。
ただし座薬の効果は、挿入後1~2時間経過してから判断してください。
また、色々な強さの解熱剤がありますので、平熱まで下がらない場合もございます。
医師・薬剤師に確認してご使用ください。

現在授乳中で薬を処方されましたが、薬を飲んだ後そのまま授乳を続けても大丈夫ですか?

お母さんの健康状態によって、どうしても授乳中にくすりを服用しなければならない場合があると思います。
医師・薬剤師は、母乳に移行しない・しにくい薬、あるいは移行しても影響の少ない薬を選んで処方します。その中でお母さんの治療を優先し、薬を服用する間はやむをえず授乳を一時中止いただく場合もありますので、まずは医師・薬剤師へご相談ください。
また、薬を服用している時は、授乳後に赤ちゃんの様子を観察しましょう。
もし、母乳を飲まなくなったり、いつもと違う様子に気づいたときは、以後の授乳をやめて、すぐに医療機関を受診しましょう。

赤ちゃんに薬を飲ませる良い方法があれば教えてください。

《 粉薬の場合 》

1 ペースト状にして飲ませます
粉薬を小さな容器に出して、ごく少量の水やぬるま湯を加えてペースト状にねります。
ペースト状になった薬を清潔な指の腹でとり、赤ちゃんの上あごにすりつけて、そのあと水やぬるま湯を飲ませましょう。

2 水などに溶かして飲ませます
飲み残さない程度の量の水やぬるま湯に溶かして飲ませます。
ただし苦みで全部飲まなくなることもあるので、溶かす量には気をつけましょう。

3 食べ物に混ぜて飲ませます
ジャム、ゼリー、ヨーグルト、プリンなど、子どもが好きな食べ物に混ぜて飲ませることもできます。その中でも、甘いものや少し冷たいものが飲ませやすいようです。
ただし、たくさんの量に混ぜてしまうと薬を飲みきれないことがあるので、一度に飲める量の中に混ぜましょう。
また、薬によっては混ぜると苦みが増すものがあるので、何となら混ぜていいのか、事前に薬剤師に確認しておきましょう。

診察してもらった症状が軽減してきた場合、自分の判断でお薬を飲むことを止めても問題ないでしょうか?

病気の種類や症状によって、飲むことを止めると病状が悪化する場合もあります。
症状に変化がでた場合、改めて皆さまの状況に応じた判断をさせていただきますのでまずは医師・薬剤師へご相談ください。

食事の時間が不規則です。それでも「食後」に飲む薬は、食事をしてから飲んだ方がよいでしょうか?

食後に飲まないと十分な効果が出ないお薬や、食事をしない場合は飲んではいけないお薬があります。
食事時間が不規則な場合は、等間隔の時間を決めて飲む方が良い場合もあります。
まずは薬剤師にご相談ください。

飲みにくい錠剤は、砕いて粉状にして服用しても大丈夫ですか?

錠剤には、砕いても飲んでも効果に影響がないものと砕いてはいけないものがあります。
砕いても効果に影響のない薬は、医師の承認うえ、薬局で粉状にすることもできます。
砕いてはいけない薬でも、同じ成分の粉薬など変更を検討することができます。
飲み込みにくさを感じたら、まずは薬剤師にご相談ください。

自分に処方された薬を、他の同じ症状の人に分けてあげても大丈夫ですか?

たとえ家族であっても、他の人に薬をあげることは全くお勧めできません。
医師が診察して処方した薬は、診察を受けた人に合わせて処方されます。
同じ症状でも、処方される薬の種類や量は人によって違いますし、場合によっては副作用が現れる可能性もありますので、薬は絶対に譲ったりせず、きちんと病院で処方してもらうようにしてください。