ASK A PHARMACIST 71~75
- Q.75
- 塗り薬は、1回にどのくらいの量を出して塗るのが良いのですか?
- A.75
ステロイド外用剤(塗り薬)の場合、効果を得るために塗る分量の目安を図る単位があります。
「FTU(フィンガーチップユニット)」と呼ばれる単位です。
FTUとは、大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で、チューブタイプ(口径が5mm程度)の軟膏やクリームでは、1FTU=約0.5gに相当します。
これを1FTUと呼び、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます(体表面積の約2%)。
※チューブの大きさにより異なる場合があります。
※ローションタイプの場合は1円玉大が1FTUの目安となります。FTUの考え方は、あくまでステロイド外用薬を塗るときの目安を示したものです。
お薬によっては、塗る量に制限や別の目安が決まっていることがありますので、医師や薬剤師から指示があった場合には、それに従って塗ってください。また市販薬(OTC薬)では、塗る前にお薬の説明書きに記載された用法・用量を確認してから塗ってください。
- Q.74
- 塗り薬の軟膏・クリーム・ローションの違いは何ですか?
- A.74
塗り薬は、基となる成分(基剤)に有効成分を混ぜ合わせて作られています。
基剤とは軟膏、クリーム、ローションのことです。
基剤には主薬を溶かし、それを皮膚に浸透させる役割があります。つまり、基剤に主薬が混ざることで、効果のある塗り薬が出来上がります。
それぞれの基剤には特徴があり、ベタベタ感・刺激・皮膚への浸透性が異なります。また適した病気や部位があったり、逆に部位によって適さないため避けた方が良いものもあります。【軟膏の一般的な特長】
軟膏は、ワセリンなどの脂肪に薬の成分が入った塗り薬です。全身ほとんどの場所に塗ることの出来る万能な塗り薬です。・ほとんどの皮膚疾患に使用できます。
・カサカサした乾燥した患部や、ジュクジュクした湿潤した患部や傷の患部にも使用できます。
・保湿力が高く、皮膚を保護する効果があります。
・皮膚への刺激が弱いので、肌の弱い方にも向いています。
・クリームやローションに比べるとベタつきを強く、使いにくく感じることがあります。【クリームの一般的な特長】
クリームは、水分と油性成分を混ぜて乳化したものに薬の成分が入った塗り薬です。軟膏と比べると皮膚から吸収されやすいのですが、軟膏のようにどこにでも塗ることができるわけではありません。・水虫や筋肉痛など、皮膚の深いところにぬり薬を浸透せたい患部への使用に適しています。
・軟膏に比べ刺激が強いので、ジュクジュクした湿潤した患部や傷の患部には適していません。
・塗った時にさらっとなめらかで、のびが良く、ベトつきにくいです。
・水で簡単に洗い流せるますが、汗などでも流れやすいです。【ローションの一般的な特長】
ローションは水やアルコールに薬の成分が入っているものです。ローションは即効性に優れているのでかゆみ止めや痛み止めなどに使われることが多いのが特徴ですが、クリーム同様にどこにでも塗れるわけではありません。・頭部などの塗りづらい患部への使用に適しています。
・軟膏に比べ刺激が強いので、ジュクジュクした湿潤した患部や傷の患部には適していません。
・サラサラとしていて塗りやすいです。
・皮膚への吸収率が高いです。
・持続時間が短く、物足りなさを感じることもあります。上記は、それぞれの一般的な特長であり、薬剤により異なる場合がありますので、ご使用になる塗り薬で疑問がありましたら医師・薬剤師にご相談ください。
- Q.73
- 塗り薬を使用する時はどんなことに注意したら良いですか?
- A.73
薬を清潔に取り扱いながら、以下の点を気を付けていただき使用してください。
・薬の使用前後には必ず手を洗いましょう。
・薬のチューブの口を患部に直接つけて塗るのは避けて、いったん指に取ってから、もしくは綿棒などで取って患部に塗るようにしましょう。チューブの口を直接患部につけてしまうと、チューブに細菌などが入り込んでしまい、使えなくなることがあります。
・使用期限を必ず守りましょう。開封後は3カ月以内を期限の目途とするようにしてください。
・薬が変色していたり変わった点がある場合は、使用期限内でも使用は避けてください。
- Q.72
- 処方された睡眠薬を飲んでいたのですが、無くなってしまいました。代わりに睡眠改善薬を飲んでよいですか?
- A.72
医師や調剤薬局から処方される睡眠薬と、ドラッグストアなどで自分で選んで買える一般用医薬品(OTC医薬品)の睡眠改善薬は基本的作用が異なります。
睡眠薬は医師や薬剤師による診断のもと処方せんを受けて服用するものです。自己判断で睡眠改善薬の服用は避けてください。
薬が無くなってしまった時は、医師・薬剤師にご相談ください。
- Q.71
- 睡眠薬を服用する時に注意する点を教えてください。
- A.71
睡眠薬は正しい使い方をすれば安全で効果的な薬ですので、以下の点に注意しながら上手に睡眠薬を服用しましょう。
・決められた用法と用量を守りましょう
「睡眠薬を飲んでも効果を感じない」「もっとぐっすり眠りたい」といって、追加で薬を服用したり、決められた量より多く服用することはやめてください。
用法・用量は、患者さんの状態を診て医師や薬剤師が決めたものですので、睡眠薬の効果が感じられない場合は、早めに医師・薬剤師にご相談ください。・服用後は横になりましょう
睡眠薬の効果は、服用後約30~60分であらわれます。服用後に活動していると、眠りにつくタイミングを逃してしまい、かえって眠れなくなってしまうこともあります。睡眠薬を服用したらすぐに横になり眠りにつくようにしましょう。・アルコールと一緒に服用は止めてください
睡眠薬とアルコールを一緒に服用すると、両方の作用が強まり、ふらつき、一時的な記憶障害、もうろう状態などの副作用が現われることがあるので、一緒に飲むことは絶対に避けてください。・自己判断で服用を止めないでください
睡眠薬を急に止めてしまうと、反動で眠れなくなったり不安感が強く出てしまい、かえって不眠を悪化させてしまうことがあります。
睡眠薬を止める時は、徐々に減らしていくことが大切です。睡眠薬で不安なことや、止めたいと思うことがあれば、まずは医師・薬剤師に相談してください。
- Q.95
- みらいしあ薬局Fビレッジに設置されている「酸素ボックス」は誰でも利用できますか? またどんな効果がありますか?
- Q.94
- 痛みや炎症を抑える「スミルスチック」という薬は無くなったのでしょうか?
- Q.93
- 1日3回の毎食後服用のお薬を処方されましたが、1日2回しか食事をしない場合はどのようにしたらよいですか?
- Q.92
- 自分が服用している薬の名前は把握していた方がよいのでしょうか?
- Q.91
- 処方された薬が効きすぎる感じがします。対処方法はありますか?
- Q.90
- 「リフィル処方箋」は、どうしたら利用できますか?
- Q.89
- 子どもが服用した薬をすぐに吐いてしまいました。もう一度同じ量の薬を飲んでも大丈夫でしょうか?
- Q.88
- かぜ薬を服用するときに栄養ドリンクで飲んでもよいですか?
- Q.87
- お薬をもらう際の服薬指導は必ず受けないといけないのでしょうか?
- Q.86
- 「リフィル処方箋」とは何ですか?普通の処方箋とは違いますか?
- Q.85
- 点眼薬を2種類もらったのですが、使用する順番など気をつける点はありますか?
- Q.84
- 飲み忘れて残ってしまった薬があります。残薬はどのように処理したら良いですか?
- Q.83
- 目薬は1回に何滴点眼すればよいですか?
- Q.82
- 薬剤師に説明を受けた量より、薬を多く服用してしまいました。
- Q.81
- 頓服(とんぷく)薬とは、どういう薬でしょうか?
- Q.80
- お薬の説明書きに「高齢者は、服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談すること」と書いているものがありますが何故ですか?また高齢者に該当するのは何歳からでしょうか?
- Q.79
- 市販の便秘薬と乳製品を一緒にとると、より効果がでますか?
- Q.78
- 保湿剤の「ヒルドイド」はドラックストアで購入できますか?
- Q.77
- ロキソニンテープとロコアテープの違いは何ですか?
- Q.76
- 祖父と祖母が薬を上手く飲めません。何か良い方法はありますか?
- Q.75
- 塗り薬は、1回にどのくらいの量を出して塗るのが良いのですか?
- Q.74
- 塗り薬の軟膏・クリーム・ローションの違いは何ですか?
- Q.73
- 塗り薬を使用する時はどんなことに注意したら良いですか?
- Q.72
- 処方された睡眠薬を飲んでいたのですが、無くなってしまいました。代わりに睡眠改善薬を飲んでよいですか?
- Q.71
- 睡眠薬を服用する時に注意する点を教えてください。
- Q.70
- 睡眠薬と睡眠改善薬の違いについて教えてください。
- Q.69
- 緊急避妊薬について教えてください。
- Q.68
- 妊娠検査薬の検査判定はどのくらいの精度でしょうか?
- Q.67
- 花粉症のお薬は、処方薬と市販薬で成分や効き目は違いますか?
- Q.66
- 熱中症の対策や予防方法を教えてください。
- Q.65
- 経口抗ウイルス薬(ラゲブリオ)について教えてください。新型コロナウイルス感染症の患者は誰でも薬をもらえるのでしょうか?またはPCR検査で陽性反応がでた無症状者や濃厚接触者も使用できるのでしょうか?
- Q.64
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】追加(3回目)接種が開始されていますが、まだ初回(1回目・2回目)接種がまだ受けられていません。それでも初回接種として受け付けてもらうことは可能でしょうか?
- Q.63
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】追加接種(3回目)には、どのような効果がありますか?また、なぜ追加接種が必要なのでしょうか?
- Q.62
- ワクチン接種の対象者のうち、「基礎疾患を有する方」の「基礎疾患」とは何ですか?
- Q.61
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】ワクチン接種後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか?
- Q.60
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】新型コロナワクチンは子供にも接種できますか?
- Q.59
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】アレルギーがありますがワクチン接種できますか?
- Q.58
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】ワクチンは授乳婦でも接種できますか?
- Q.57
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】ワクチン接種後に自宅で副反応と思われる症状が出た場合は、どうしたら良いですか?
- Q.56
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】ワクチンを接種した後は他の人にうつすことはありませんか?
- Q.55
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】接種するワクチンを選ぶことは出来ますか?
- Q.54
- 【新型コロナウイルスワクチンについて】ワクチン接種に費用はかかりますか?また、ワクチンは必ず2回接種しなければならないのでしょうか?
- Q.53
- 日常的に利用している健康食品やサプリメントと、薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
- Q.52
- ご高齢になるとお薬の効き方が変わってきますか?
- Q.51
- 切り傷や擦り傷の治療に消毒薬を使わないほうが治りが早いと聞きましたが、本当ですか?
- Q.50
- 薬の使用期限について教えてください。湿布薬などでも期限が切れたものを使用するのは良くないのでしょうか?
- Q.49
- ポリファーマシーについて教えてください。
- Q.48
- 点耳薬の正しい使い方を教えてください。
- Q.47
- 湿布薬にはパップとテープがありますが、どのような違いがありますか?
- Q.46
- 「消毒」「除菌」「殺菌」「滅菌」の違いを教えてください。
- Q.45
- 夏バテの対策や予防について教えてください。
- Q.44
- 「新しい生活様式」が示され、マスク着用による熱中症のリスクが高まると聞きました。予防・対策について教えてください。
- Q.43
- マスクの正しい使用方法を教えてください。
- Q.42
- 病院や薬局に行かなくてもお薬の受け取りが可能とききましたが?
- Q.41
- 咳エチケットとは何ですか?
- Q.40
- 免疫力を高めるために、食事について具体的にどのように気を付けたらよいですか?
- Q.39
- ウィルス感染症の予防として対処法があれば教えてください。
- Q.38
- インフルエンザの効果的な予防策がありましたら教えてください。
- Q.37
- お薬手帳を何冊か持っているのですが、問題ないでしょうか?
- Q.36
- 赤ちゃんのお薬は少ない日数分でもらうケースが多いですが、なぜですか?
- Q.35
- 子どもが目薬(点眼薬)をさす時に怖がって目を閉じてしまいます。良い方法はありませんか?
- Q.34
- 子どもに坐薬を使う時、すぐに薬が出てきてしまいます。どうしたら良いですか?
- Q.33
- 処方せんがなくても、お薬を出してもらうことは出来ますか?
- Q.32
- 粉薬を飲むのが苦手です。飲みやすくする方法はありますか?
- Q.31
- お薬の服用時間の目安を教えてください。
- Q.30
- 処方された薬が症状改善や飲み忘れにより余りました。また同じような症状が出た時のために残しておいても大丈夫ですか?
- Q.29
- 薬を飲み忘れてしまいました。どうしたら良いですか?
- Q.28
- 薬の相互作用とは何でしょうか?
- Q.27
- 粉薬とシロップは混ぜてもよいですか?
- Q.26
- カプセル薬は喉につかえて少し飲みにくいのですが、何か良い方法はありますか?
- Q.25
- 薬の服用で「食間」とはどのタイミングですか?
- Q.24
- 処方された薬を飲んでいますが、効いている感じがしません。薬の飲む量を増やしていいですか?
- Q.23
- 現在お薬を飲んでいますが、一緒に市販薬を飲んでも良いですか?
- Q.22
- 薬の副作用はどのような症状がでますか?また、症状が出た場合はどうしたらいいですか?
- Q.21
- 既に医療機関や薬局からお薬をもらっているときに、新たに別の薬局から薬をもらう場合、どのようにしたらよいでしょうか?
- Q.20
- 溶連菌に効果がある薬を教えてください
- Q.19
- 脱水の症状がでた場合、どのように対応したらよいですか?
- Q.18
- 今服用している薬をジェネリック医薬品に変更できますか?
- Q.17
- 解熱の座薬を使用しましたが、熱が下がりません。再度使う場合はどのくらい時間を空けたらよいですか?
- Q.16
- 現在授乳中で薬を処方されましたが、薬を飲んだ後そのまま授乳を続けても大丈夫ですか?
- Q.15
- 赤ちゃんに薬を飲ませる良い方法があれば教えてください。
- Q.14
- 診察してもらった症状が軽減してきた場合、自分の判断でお薬を飲むことを止めても問題ないでしょうか?
- Q.13
- 食事の時間が不規則です。それでも「食後」に飲む薬は、食事をしてから飲んだ方がよいでしょうか?
- Q.12
- 飲みにくい錠剤は、砕いて粉状にして服用しても大丈夫ですか?
- Q.11
- 自分に処方された薬を、他の同じ症状の人に分けてあげても大丈夫ですか?
- Q.10
- 薬だけほしい時に、直接調剤薬局へ行って、薬をもらうことはできますか?
- Q.9
- 食前や食後など、服薬時間の指示は守らないとダメですか?
- Q.8
- 「冷湿布」と「温湿布」はどう使い分ければよいですか?
- Q.7
- 薬を飲む時は水以外のもので飲んでも良いの?
- Q.6
- 薬局で処方してもらった費用は医療費控除の対象になりますか?
- Q.5
- お薬の保管方法を教えてください。
- Q.4
- 研修認定薬剤師とはどのような薬剤師ですか?
- Q.3
- 処方せんはいつでも調剤してもらえるの?
- Q.2
- 秋冬時期の乾燥肌に悩まされています。なにか良いお薬はありませんか?
- Q.1
- 無菌調剤とは?